歯学部在学中の準備

だいぶ長い間ブログを放置してしまいました汗

前記事でコメントを頂いたのでそれについて書いていこうと思います。推薦で歯科大学に入ることが決まっておりその後の医学部編入を狙っていくというお話ですね。

まず大前提となるのは推薦を受けた以上ストレートで歯科医師になる必要があるということです。
出身高校から推薦を受けた身なわけですから留年や退学は自分だけでなく出身校の評価も落とします。
意外とこれは重要な前提なのです。なぜなら歯学部の4年生などで編入試験を受けて合格した場合、医学部に入学するために退学することもこれに含まれるからです。
周りの評価一切気にしないというのであればそれも構いませんが私は気にしました。後はせっかく歯科大入ったんだし歯科医師にならなきゃ損という考えも大きかったです。
言い方は悪いですが4年生で他校に編入した場合それは単なる4浪です。歯科医師免許があると7浪していようとある程度の実績としていろいろな場所で能力を認めてもらえます。個人的に感じたのは医学部の面接で歯科医師という資格はかなり大きなアドバンテージでした。医療従事者として面接を受けることになるので質問に対し答えやすいですしこの歯科医師国家試験の合格状況が良くない中でストレートで合格したのは評価に値するとその場で言われました。

そして在学中の対策ですが、まず編入試験の情報を集めるところからスタートになります。意外とこれをきちんとやらない人が多く、合格後仲間内に話したらそんな良い編入あったんだと言われたこともあります。
学校側はHPに表記はしてあっても宣伝はあまりしてきません。なのでこちらから調べ、気になった学校は直に問い合わせてもいいと思います。しっかりとした情報収集は基本となります。
そして必要な勉強内容を早期に決めます。学校によっては一般受験とほぼ同じ科目を課す所もあれば英語と適性試験のみの所もあります。
出せる学費や出身地などのことも加味し志望校は変わると思います。ただ共通する事項としては英語のレベルは高いに越したことはありません。英語に普段触れることができる部活やサークルに入ることもおすすめです。

注意しなければならないのは歯学部の生活自体、壮絶に忙しいのであまり医学部にとらわれると、どっちつかずになってしまうということです。
歯学部特有の実習も盛り沢山ですし医学部と異なり金属を始め様々な歯科材料の加工も学びます。これらをしっかりと通さないと再試追試のたまる一方です。
そんな生活の中、受験数学を勉強したりするのは相当根性がいります。睡眠時間を削ってまで一日中歯のことしか考えられない期間も必ずやってきます。

なので在学中に行ったこととしては海外交流などを理由に英単語帳を繰り返し読み続けていたことと基礎医学をしっかりと学んだことです。
前述した適性試験系の学校の中には医学の知識を聞いてくることもあり基礎医学を固めておくと一般学部出身とは一線を画せます。私の場合を話すと、研修終了後就職先名義をを父親の歯科医院において、親にお願いして1年自由な時間をもらい大手塾に通いました。
これは一般受験と編入の両方を想定したからです。結果として半年ほど勉強し編入を受けそこで合格したので受験は終了となりました。合格した学校が適性試験を設けていてそこには基礎医学の問題が多数出ていてこれはかなり得をしたように思います。
例を挙げると多数の名前が並んでおり細菌、真菌、ウイルス、原虫、に分類せよというような問題です。
基礎医学の知識があれば難なく解けますが後から聞いた話一般学部の方はほぼ分からなかったようです。
この様な意識を持つ持たないで在学中の過ごし方はガラッと変わります。もちろんですが基礎医学を人より固めることは歯科医師国家試験合格にも繋がります。

後これはあまり触れてはいけないことなのですがせっかくなので思い切って言います。
医学部を目指すことは学内では絶対に他言してはなりません。歯学部には医学部を多浪した結果入学する人も多数おり医学部に対するコンプレックスが強い人もいます。
諦め失意の中、入学しているのに同級生や後輩が医学部を目指しているといじめの対象になったりもします。身の回りに実例がありました。
非常に醜い話ですが自分が諦めたものをもし近しい人が手に入れてしまうと激しい嫉妬に襲われます。人はそんなものです。再受験を考えているとわかるといかにも親身になり必死にやめるよう説得する人もいました。そこは自分の人生なので自分で決めることです。
なので私はそういう思いは学内では話しませんでした。ただし歯科医師になってから受験勉強をすると仲間はもう働いているのに自分は何をやっているんだと
強く思うようにもなりますから、あまり時間はかけてはなりません。チャレンジは1年、長くても2年かなと考えていました。働きながらコツコツ勉強は聞こえは良いのですが実際にそんな時間はありません。それで合格した人のことは正直超すごいと思っています。

長くなりましたがざっと言うとこんなところでしょうか。
歯科医師からの医学部編入、応援しております。