「まとめ」の罠

歯学部にいた時よく耳にしたのが「まとめ」を作りなさいというものでした。
各授業で先生が言い先輩方も同じことを言っていたような気がします。
確かに成績の良い同級生や先輩は「まとめ」が上手かったです。

しかし成績が悪い人も「まとめ」を頑張っていました。
何故なんでしょう。
ここで一旦引いて考えてみましょう。

「まとめ」ってなんですか?定義はなんですか?どうやって「まとめ」るんですか?
皆「まとめ」の捉え方は同じですか?

成績が悪くて真面目だった同級生は一人はいたと思いますがどうやっていたでしょうか。

おそらくですが丁寧に教科書や板書を書き写していませんでしたか。とても時間をかけて。きれいなノートが出来上がり要点がまとまっていませんでしたか。

思うにその行為が悪いというわけではありません。ノート内の情報が不足しているわけではないし必要な情報が絞られている。

ではそれを作るのにどれくらい時間がかかるのでしょうか。相当時間がかかりませんか。作り終えたら一仕事終えた気分でホッとしてしまうのではないでしょうか。
疲れて復習する気も起きないほどに。

成績が伸びる人はそこから更に復習します。何度も何度も繰り返し覚えて記憶を定着させます。点を取れる記憶ができるのはこの何度も復習しているときなのです。
「まとめ」を作成しているときではありません。

ではどうやって「まとめ」るのが良いのでしょうか。

これは持論ですが、「まとめ」に時間をかけてはいけません。疲れるからです。
本当に必要なのは何度も見て覚えるための体力を残すことです。
「まとめ」に必要なのはテストならテストに必要な知識をすぐ引き出せる資料を作ることだと思います。なのでコツコツもう一度改めてノートに全て書き込む必要はないと思います。

参考書や教科書や板書はすでにそれなりにまとまっています。
ならそれの必要な部分を選び繰り返し復習しやすい資料を作れば済む話です。

なのでやり方は様々ですが私はプリント、板書なら必要部のコピー、教科書のコピーなどなど後は自作の資料などを一つのファイルに「まとめ」ていました。すぐ見れるように。そして何度も何度も繰り返し見て覚えます。

いかがでしょうか。
「まとめ」に関してもそうですが世で言われている勉強法の正確な意味、何が効果的なのか、そんなことを考えてみるのも良いことでは無いかと思います。

 

 

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